本当は禁煙したいと思っていても、実際にはなかなか止められないものです。止めようと意識すればするほど禁断症状が現れて逆効果だったりします。
私は喫煙歴20年で禁煙に成功しました。
今となってはタバコの煙や匂いが超苦手になってしまい、分煙されたレストランでも喫煙席から漏れてくるタバコの匂いに敏感に反応するようになった程です。
今の悩みは、喫煙者と同席しなければならない時間を過ごすのが苦痛なことです(汗)
そんな私が禁煙に成功した方法を紹介します。
すべての人に共通して効果があったり当てはまるものではないと思いますが、無理なく自然に止められた方法なので参考になれば幸いです。
また、この方法は「普段から止めたいと思っている」という意識があることが前提になります。止めたいという意識がないと逆に苦痛になっていく方法かもしれません。まぁ、止める気がない人がそもそもこの記事を読んでないと思いますし、実践しないと思いますが(笑)
まずは身の回りの出来るところから禁煙環境にしていく
海外旅行に行ったときに、この方法がいいのでは?と思い立ちました。
今となっては日本でも吸える環境がだいぶ限られてきましたが、10年以上前にロスに行ったときにテーマパークやレストラン等、吸えない環境がほとんどだったので、実際にはホテルに帰ってきたときにしか吸えませんでした。
このときは「吸えない」というのが頭にあるので、もう潜在的に「吸わない」という脳になっていったので苦痛ではなかったのです。
そこで、自分の生活環境にこれを徐々に取り入れてみようと試みました。もちろん、当時は止めるつもりは一切ありませんでした。
まずは自分の車の中を禁煙車にしました。灰皿も物入れにして、人を載せても吸わせません。吸いたくなったときはコンビニ等の吸えるところでわざわざ止めて吸います。これだけで吸える環境が減るので、タバコが意識から消えていきます。
それに慣れたら、次は自分の部屋も完全禁煙にして、換気扇の下のみで吸っていいことにしました。これでダラダラと吸うことがなくなり、禁煙車に加えて更に吸う機会が減りました。部屋も綺麗になって煙を気にすることがなく快適になりました。
タバコを吸わない人といっしょのときは必ず禁煙席にする
今となってはなかなか吸える場所がないので、喫煙者にとってはレストランやカフェに入った時こそ吸いたいものですが、非喫煙者といっしょのときには、吸わない人に合わせます。喫煙場所が別にあるのなら、途中で席を立って吸いに行くのはOKとします。
私がタバコを吸っていたときは、吸わない人に喫煙席に同席させていたので、タバコを止めた今となってみれば、罪悪感でいっぱいです。
本当に、迷惑だったんだろうなぁって思います。これは非喫煙者になってみないとわからない境地ですが、喫煙者の方が吸わない方と同席する場合は、極力煙がいかないように努力しましょう。
気づいたらタバコの本数が減っていった
これらを意識的に実行したことにより、まずはタバコの本数が半分に減りました。
その日によってタバコを吸える環境に居る時間が長かったりすると、本数は減りませんが、意識的これをするだけでも「どうしても吸わないと気がすまない」という衝動が消えていきました。
それでも、焼き肉食べた後や集中が切れた後は、「特別な一服」というのは変わりませんでしたが(苦笑)
毎日継続的な運動(ジョギング)を始めた
仕事柄、PCの前に1日中座っているので、禁煙の目的とは関係なく健康のためにジョギングを始めることにしました。意外にもこれが禁煙への距離が縮まる結果となりました。
走り始めてからはさすがにタバコの煙が肺に入ってくることに違和感を覚えるようになったのです。それでも、長年吸ってきたタバコへの中毒症状は簡単には止めることはできませんでした。
吸えない環境を整えたのと継続的な運動が手伝って、タバコを吸う機会がかなり減ったせいかわかりませんが、いつの間にかあまりタバコが美味しいと思うことがなくなってきました。
止められる日がついにやってきた
吸えない環境にしてから、2年近く経過したときのある日のことです。
深夜タバコが切れて、いつものように近くのコンビニに買いに行こうと思ったときに、不意に買いに行くのが面倒になり、「このまま止めよう!」と心に決めました。別に強く決意したわけではありませんが、安易に決めました。
周囲の人にタバコを止めることを直ぐに公言しまくった
それから完全禁煙アピールを公言しまくったことを覚えています。
最初の一週間はとにかく禁断症状との戦いでしたが、「吸えない環境に慣れてた」というのが効果があってか、乗り切ることができました。
一番きつかったのは、夜の静寂な部屋で無性に吸いたくなったことですね。
対策としてはフルーツジュースを飲んだりして深呼吸をして凌ぎました。
2週間経過した頃には完全に「吸いたい」という意識はもう無くなりました。
もうひとつの対策として、しばらくはあえて喫煙者とは会わないようにしていました。
タバコを止めて得られたメリット
結局、ニコチンという中毒症状に駆られていただけで、ちょっと我慢すれば景色が違う世界を味わえますよ。
- ご飯が美味しくなった
- 朝起きて変な痰が出ない
- 空気が新鮮で美味しい
- タバコを吸わない分時間が増えた
- 出かけるときに「タバコを持っていく」ことから解放された
- 手荷物はスマートになり、逆に財布が太った
- 部屋や持ち物が綺麗になった
誰もが言うようにご飯が美味しくなり、たくさん食べるようになりました。ちょっと体重も増えましたが、これはこれで食べ過ぎないようにしないといけませんが。
喫煙者は誰もが経験しているように、朝の喉の使えるような感覚とタバコ咳による痰が一切に無くなりました。
森林浴とかして、深呼吸するとこれまで味わったことない空気の美味しさが味わえて気持ちがいいです。
これまで一服しに行くだけでも時間を取られていましたが、これがなくなって人生の持ち時間が増えたような気がします。
携帯、財布、鍵、タバコ、ライター、とあった中でタバコとライターが減るだけで、ポケットも身軽になります。
今となってはこれも大きいですね。
私が止めた後から大幅な値上げが始まったので、年間にしたら10万円以上は消費しなくて済んでいます。
換気扇の下で吸うようにしてから、部屋が綺麗になっていたのですが、喫煙者には変わりませんでしたからかなり洋服など身につけているものはヤニ臭かったり、ヤニで汚れていたと思います。
止めてから感じたメリットについては、まだまだ上げればたくさんあります。
はっきり言ってメリットしか出てこないです。
完全にタバコを絶ってから感じること
先にも述べた通り、非喫煙者の今となってはタバコの煙や匂いが苦手となり、喫煙者と行動するのが苦痛ですが、私なりに気は遣うように心がけています。
心ある喫煙者さんは、同席する際には吸わないようにしてくれたりします。どうしても気持ち悪いときや体調に影響するときには私から言うようにしています。
なんでこんな煙をわざわざ吸っていたんだろう?と今になっても不思議で仕方ありませんが、これがニコチンの中毒性の恐ろしさなんですよね。
しかし、禁煙して6年経った今でもたまに、吸ってしまった夢を何度も見ます。潜在的には吸いたいという意識があるのかもしれません。
禁煙外来がどんなものかは知りませんが、タバコを止めたい方や、止めるべき方にとっては、禁断症状との戦いはいずれもありますが、私のやったやり方のように自然にゆるくして行く方法があるはずなので、是非、非喫煙者の景色を味わっていただきたいと思います。
自然に禁煙する方法のまとめ
無理のない程度に、時間をかけてじっくりとでいいので、徐々に自らタバコの吸えない環境を増やしていく。(徐々にタバコの本数を減らす目的で)
非喫煙者と同席したときやいっしょに過ごすときは、自分も吸わない。
毎日継続できる汗をかく運動をする。
本数がかなり減っていき、タバコの意識も生活の中からほとんどなくなっていったときに、止める決断をする。
ここで絶対に大事なのが、みんなに公言をする。
罰金制度でもいいと思います(笑)
タバコを止めただけのことなのに、全く違う人生の景色を味わえますよ!
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