DTM(デスクトップミュージック)で音楽制作をやっている人が「重要視したい」「重要な位置を締める機材」その一つにモニタースピーカーがあります。
DTM初心者の方や、初めてモニタースピーカーを購入するという方は必ず迷われるかと思います。または、いろいろなものを試してみて自分に最適なモニタースピーカーを見つける旅の途中の人もいることでしょう。
私は専門家並に音楽制作をしている口ではありませんが、自分なりの見解をまとめてみましたので初心者の方や、購入を迷っている人の参考になれば幸いです。
ちなみに、どのスピーカーがオススメです!というのはないですが、自分の考え方とか経験とか制作環境では、これがいいというのは紹介させていただきます。でも、あくまでも個人的な見解ですから参考までにしてください。
モニタースピーカーには「この音が正しい」という正解や答えは存在しない
最近はネットでどこよりも安く、そしてベストな商品を購入できるので、いろいろなレビューや知恵袋を確認しながら購入に至るケースが多いと思います。
しかし、スピーカー(音の出口)は、いくら素晴らしいレビューや絶賛レビューが多くあったとしても、その人の感覚でしかありません。私が思うには「音を耳で聞く」=その人の「感覚値で正しいか?」なので、絶対にそこには「正解はない!」「正解を求めてはいけない」と思うんです。
初心者ならどういったスピーカーが最適?どのくらいの値段で選定すればいいか?というのがわからない場合は、当然、その情報たちと戦わないといけないことになります。
大衆に「好まれる、選ばれてる」モニタースピーカーを買っとけばいいか迷うところ
その中でも大衆性という意味で優れていると言われているのが、「YAMAHA パワードモニタースピーカーMSP3 」です。
※2017年9月現在
私もレビューと手の出しやすい価格ということで、初めてのモニタースピーカーはこれを手にしました。
結論から言うと、「可もなく不可もなく」「気持ちよくない」というのが自分の感想でした。
この感覚そのものが間違っていると言われてしまいそうですが、そうです、間違っているのです。でも、肝心な音楽を作ってて(音を聴いていて)楽しめない感覚に陥ったので、しばらくして売却してしまいました。
それから、このクラスのスピーカーとして私の感覚に合っていたのはこの「TANNOY Reveal 402 アクティブモニタースピーカー」でした。これが「皆様にオススメできるものですよ!」とは決して言えません。あくまでも私的な感覚でこれがしっくり来たというスピーカになります。
それにもっともっと予算があって、鳴らせる環境があるのであれば、一本10万以上のものをガンガン試してもいいと思います。(機材環境もそれなりじゃないとパフォーマンスを発揮できないという面もあります)
モニタースピーカーというのは、そもそも音を聴いて気持ちよくなるものではない
名前の通り、モニタースピーカーというのは制作作業の過程において「成果物の音」を冷静に聴いて、荒を探したり、すべての音素材をあくまでも「客観的に聴く」そして「音を判断する」ために設計されているものなので、自分好みの音で選ぶものではないのです。
だから、言い方は間違っているかもしれませんが「可もなく不可もなく」「クセのない」、中立的な音を出しているものがリファレンスとしてプロの現場では扱われているわけです。
しかし、ここで個人的な見解なのですが、この「中立的な音」というものは制作する人にとっては時に、モチベーションやテンションを下げることにもなります。
音を判断するエンジニアだったりするとこの「中立的な音」というのは必須条件であり、それを聞き分ける耳のクオリティも必須です。
モニタースピーカーは、あえて音楽制作者の「気持ちいいという感覚」もありか?
繰り返しになりますが、これはあくまでも個人的感覚で言ってしまうと、アーティスト感覚で言うならば、もしかしたら、「その人が気持ちの良い音」「楽しいと感じる音」の方がいいのかもしれないということです。
たとえ制作環境でのモニタースピーカーであっても、曲作りのモチベーションとかアイデアが気持ちよく出てくるのであれば、自分が気持ちが良い!というスピーカーを選ぶのも選択肢だと思うんです。
自分好み、または自分に最適なモニタースピーカーを購入する方法の提案として
いろいろな購入者レビューやサウンドエンジニアのレビュー頼りに予算と兼ね合いで、晴れて購入に至る初心者の方や、またワンランクアップや他のスピーカーも試してみたい方がほとんどだと思います。
これもあくまでも個人的な方法論に過ぎませんが、あれやこれや悩んでいる時間がもったいないから、実際に音を聴きにお店に出向いて比べてみることだと思うんです。
しかし、自分の制作環境(オーディオインターフェイスの兼ね合いや鳴らす部屋とか」でまたその音も変わってくるので、これをやっても実際に購入してから「あれ?」ということにもなりかねませんし、機材ショップが遠方の地域に住んでいる方は試聴しに行くことすら難しいでしょう。
そこで、私の結論としては、気になったらあれこれ悩まずに「実際に購入すべし!」です。
「実際の自分での環境下での音」が大事なので、そこで存分に鳴らしてみればいいんです。それで「良し悪し」、「アリかナシ」を判断すればいいと思います。
「そんな金あるワケない!」という声が聞こえてきますが、大丈夫です。そのモニタースピーカーが「ない」と判断したときは、売却すればいいんです。ヤフオクだったら、音楽機材の場合は、よっぽど需要のない機材以外だったら、新品状態の場合は、ほぼ元が取れるくらいで落札されます。
開封済みでも試聴済みでも、市場価格よりも少しでも安く購入できるのであればそっちの方がいいというユーザは多いので、気に入らない場合は、この方法で書い直しをすればいいんです。
出品したり梱包、発送したりの手間暇は多少かかるものの、ショップに出向いたときの交通費やご飯代や時間を考えればトントンだと思いますし、実際に思う存分に自分の環境で試せるわけですから、満足の機材に出会えるまで繰り返すことができると思います。
もちろん、何度もこれを繰り返していると最終的にはちょっと高いものになりますが、最高の機材を手に入れるための投資としては本当に安くて効率的な方法でオススメです!
まとめ 自分の耳(感覚)が答えを出したものが「正解という答え」
「音」といのは空気の振動で耳に伝わって「その人が身体で感じるもの」なので、本当の正解はなく、レビューでの良し悪しについては、あくまでも人が言った情報に過ぎません。
でもある程度のルールとかリファレンスっていうのがありますから、ここが難しいところなのですが、モニタースピーカーというカテゴリでスピーカーを選択していく分ではそこは問題はないと思います。
もし貴方が音楽を作ってて、「気持ちの良い音」に戯れながら制作したいとお考えであれば、レビューとかは度返しした選び方をしてみてはいかがでしょうか?
ちなみにモニタースピーカーのメーカー毎に音に対する思考や信念が違うので、その設計も違っています。メーカー毎に音のクセというか、音の方向性が全然違うものになっているので、メーカー毎に比べて自分好みのスピーカーを開拓するのも一つの手かもしれません。
とにかく自分の「気持ちいい!」とか「かっこいい」「これは感じるぜ!」という感覚を大事にしながら、これからもゴリゴリ楽しい音楽制作ライフをお過ごしください。
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