ユーザの用途に合わせたメンテナンスフリーPCの時代へ

PCの調子が悪い!
ウィルスソフトを入れているのに、感染している気配がする。
ブラウザを立ち上げる度に広告が出て困っている。
とにかくPCが重くて、一つ一つの操作がとてつもなく時間がかかる。

どこかのリンクを不意にクリックしたり、無料ツールなどのインストール時に、広告が勝手に立ち上がるソフトとは知らずに、「同意する」を押してしまい、心ないスパイウェア等に遭遇するケースが後を経ちません。

普段のPC操作はシンプルなのに、無意味なメーカーの仕掛けに溢れている

PCスキルはそれほどなく、「決まったことのみ以外には使わない」というPCユーザが想像以上に多く存在します。
特にIT業界の人間であったり、日常でPCを酷使している人の「当たり前」ができませんし、知りません。

この現実はPCを販売するメーカーもわかっているにも関わらず、こういった層に向けてPCの中身が対応されてないものが未だに販売されていること事態が個人的に残念でなりません。
快適に長く使えるようになれば、PCの売れ行きが低下するからでしょうか。

用途のパターンとしての多くは・・
・ブラウジング(ネットサーフィン、ショッピング)
・メール(OS付属のメールソフト)
・オフィス(エクセル、ワード)
・その他、特定の分野のアプリケーション

多くの方はPCを使う目的は上記4つくらいに絞られるでしょう。
逆にこれだけしか必要ないし、これ以上のことをPCには求めていません。

個々にPCの便利な活用方法は色々提案できることが沢山あるのですが、オーバーヘッドがかかることと、その価値を理解してもらうまでの時間がかかるので、またそこは別の話になります。

2015年現在でも、PCは一般ユーザに優しい作りになってない

こういう方のPCを見せていただくと、中身はこうなっています。

・メモリ容量が標準搭載のまま
・PCメーカーのデフォルト常駐アプリがてんこ盛り
・デスクトップにファイルだらけ
・スパイウェアまたは、hao123が無理やり常駐させられている

はい、上記を見るだけでPCの動作がどんな状況かは想像がつきますよね。
周りにPCに明るい人がいないと、ブラウザを立ちあげて最初の画面が開くまでに、数分待ちというのもザラです。
私はよくこのような状態で相談されるケースが多いのですが、一番はPCを販売するメーカーに憤りを感じてしまうわけです。

そもそも低価格PCは変なスペックで販売されている

例えば、動画編集したり、画像処理したりしない限り、多くの人はそこそこのリーズナブルなPCを選んで購入すると思います。
このときに、標準搭載のメモリがだいたい2GBとかです。(普通に全然足りてない)
これで動作が軽い設計やカスタマイズになっていればまだ許せるのですが、前にも述べたようにメーカーの押し売り的常駐ソフトがてんこ盛りに入っていて、もう既に動作が遅くなりつつあります。

ユーザからしてみたら、メモリがどうの、ディスクがどうの、CPUがどうのって知らなくてもPCは使えますし、別にそこは知らなくてもいいと思いますし、快適に使えない=すべてユーザに優しい設計にしてないメーカーの責任だと思います。

とりあえずお決まりの常駐アプリの削除やメモリの交換で対処

話しをPCの調子が悪いユーザさんに戻します。

このカクカク状態のPCはまずは、メモリ常駐されているデフォルトのソフト群をOFFにして差し上げます。中には強引にメモリ常駐されているものもあるので、不要なソフトは削除します。

次に、メモリ交換です。
これで大幅に解決することをお伝えして差し上げます。
メモリも中古で十分なので、ヤフオクで型番に合うものを購入して追加または換装します。

もうここまでやれば、かなり「お!新品みたいな快適さ!」と喜んでいただけます。
更に必要に応じてデスクトップをすっきりさせたり、デフラグを定期的に行うようお伝えしたり、あとは壁紙を省いたり、グラフィックをクラシックにしたりと「快適優先」ということであれば、極力こうった設定をします。

まぁあとは、IEを使っていたりするのでGoogleクロームを使うようにしたりします。

ここまで行えば、とりあえず快適に使えるようになりますね。

PCメーカーにとってはビジネスチャンスが転がっている

このように知らない間に我慢して重たいPCを使っている方は本当にたくさんいらっしゃると思うわけですよ。重くなったことも知らずに「こんなものかなぁ」と使っているかもしれません。

私しからしてみたらこれも大きな機会損失なわけで、ここまでPCが成熟したのなら、こういったユーザ向けにカスタマイズされたPCが販売されてもいいのでないかなぁって思います。
多少高くでもいいし、逆にビジネスチャンスだと思います。

基本的には箱のスペックが十分にあればここは問題にならないので、機能的な部分で最低スペックを上げて販売するのが得策なのかもしれません。

車で言えば、180キロなんて出さないのにここまで出せるように作ってある。
この感覚と同じ意味だと思うんですよね。可動範囲に余裕を持たせる的な。
PCの販売もこの発想で購入すれば問題ないのですが、ユーザはわかりませんから、だからメーカーが先回りしてこういうPCを提供すればいいんです。
ここにビジネスチャンスがあるのになぁっていつも思います。

もういい加減に「ユーザの使い道に合わせた端末」というコンセプトのPCが現れてもいいのではと思っています。

まとめ

とにかく道具として、多くの人が使うようになったPCですが、快適に使うためにPCメーカーの意味のない仕掛けや無駄を無くてもらいたと思っています。

PCメーカーには、ユーザビリティーの本質に迫った端末やソフトの開発を頑張っていただきたいという記事でした。

今度、こういった作業はPCのある自宅まで行ってやらなくても、リモートソフトのお陰で簡単にできる無料ツールのことを書きます。

スマホからも遠隔でPC操作ができてしまうスグレモノです。
ここで書こうと思っていましたが、長くなりすぎたので別の記事にします。

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