通常のカメラ三脚で困難な撮影は標準ブームマイクスタンドで対応できる!

通常のカメラ三脚で困難な撮影は標準ブームマイクスタンドで対応できる!

上から狙ってビデオ撮影をしたい、料理の手順を撮影したい等、通常の三脚では不可能な撮影があったりします。専用に機材を揃えようとすると、撮影する環境や撮影するモノによっては専用に撮影機材を作らないといけない場合も出てきます。

ちょっと変わったアングルから撮影したい場合に、気軽に安価にできる方法があります。

音楽用標準ブームマイクスタンドがカメラの三脚として代用ができる

結論から先に言いますと、マイクスタンドをカメラスタンドとして使います。

この標準ブームマイクスタンドというのはよくライブ会場やイベント会場でお馴染みの、弾き語りなどで設置された首の部分がクレーンのように動くものです。

音楽用マイクスタンドのマイクホルダー(マイクをひっかけるやつ)の先っちょ部分のネジは、多くの場合、3/8インチねじという規格になっています。(これ以外の規格もあります)これをカメラ用の規格の「1/4インチねじ」に交換することによって、カメラを取り付けることがでるようになるわけです。これにより、縦横無尽に動くカメラスタンドが手に入ります。

これをカメラ用として使えば、あなたの狙いたい角度で撮影が可能になるかもしれないのです。

スタンドを上下左右に自由に動かすことができたら、今度はカメラ本体を動かしたい

この標準ブームマイクスタンドに変換ねじを取り付けて、カメラを設置したまではいいのですが、これだけではカメラ本体が自由に動かせないので、カメラの設置位置(首の部分)を自由に動かすための「自由雲台」というものを更に取り付けます。

これで、スタンド側で上下、左右が調整できてカメラ本体の角度がつけられるので、狙いが通りの角度を得られると思います。

マイクブームスタンドを代用してカメラ三脚に使うとき必要なパーツを整理します

マイクブームスタンド

地面に近い位置を撮影したい場合や、デスクの上に設置できるショートタイプがあります。

1/4″変換3/8″ ネジアダプター

マイクブームスタンドのネジの規格からカメラのねじの規格に変換するための変換ネジです。
これによりコンデジ、一眼レフ、ビデオカメラなどのカメラ全般を取り付けることが可能になります。

カメラのつなぎ目につける自由に動かす首です。垂直方向と水平方向を別々に操作できるスグレモノです。

自由雲台

これを噛ますことにより、カメラ本体を垂直方向と水平方向に動かせるので確実に狙いたいアングルにすることができます。

クイックシュー

カメラを頻繁に取り外すことが多い場合はこれがあった方がより便利です。というのは、スタンドにカメラを取り付ける際には「カメラ本体をクルクル回す」という非常に操作しずらく慎重な作業があるので、これがあると、ワンタッチでカメラの脱着が可能です。

価格と品質のバランスの取れたものを選ぼう

ブームマイクスタンドが高価なもので普通に手が出させないくらいの金額だったら、気軽に使えませんし、ここで紹介する価値もありませんが、やはり品質はそれなりのものを購入することをおすすめします。

様々なメーカーから出ていますが、安価なものは安定性がなく使っているうちにすぐにダメになってしまいますので、ある程度強度がしっかりしたものがいいです。

価格と品質のバランスからして、ドイツ製のこちらがおすすめです。

滅多に使わない、一時的に使うという方にとっては安価の方もありかと思いますが、撮影の安定度を求めるのでしたら、倍の値段を出す価値は十分にあります。

ブームマイクスタンドを三脚代わりに使ってイマイチなところ

カメラの重量によっては安定度が不安

もともとはマイクスタンドとして設計されているので、そもそもマイクに重量のあるものがないため、重量のある一眼レフのカメラ等はアーム部分が安定せずに動いて下がってきたりする場合もあるかもしれません。

撮影環境によっては無駄に場所を取ってしまう

設計がマイクスタンドということもあり、撮影の際、大きさが邪魔になる場合もあるかもしれません。通常の三脚は縦長なものに対して、このブームスタンドの脚は地面に40cm程の脚が3本飛び出しますので、撮影環境によっては上手く狙えない場合もあるかもしれません。

スタンドのある程度の高さがあるので低い位置のものは困難

マイクブームスタンドはある程度高さがあるので、地面に近い低いものを狙って撮影する場合は使えない場合があります。この場合は、短い方のマイクブームスタンドもありますのでこちらを使えばOKです。

まとめ

本格的なプロ用の機材という意味では、この方法は邪道かもしれませんが、これまで特殊な撮影方法でスタンドに悩んでいた方にとっては、気軽に試せるるのでおすすめです。

特に重量のある一眼レフですと、設置や安定度で不安があるかもしれませんが、コンデジやビデオカメラでしたら十分対応できると思いますので、これまで適切な三脚が見つからなかった、あるいはこの方法をご存知なく可能性がありそうと感じた方は一度試してみる価値はあります。

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