今年に入ってAUから「ガラケー端末組の層」に向けた、ガラケー風で中身がスマホ端末という「ガラホ」が発売され、心底思うところがあります。
通話はガラケーが最強
かく言う私は、電話は万年ガラケー派で、スマホと2台持ちです。
通話機能はなんといってもガラケーが最強なんです。
2台持ちは面倒なんですが、大事な仕事の電話などではどうしてもスマホの通話機能が苦手なことと、最大のメリットはバッテリーの持ち時間です。
スマホだと、バッテリーの予備や携帯充電器が必要になりますが、ガラケーで少しくらい長く話しても2~3日は持ちます。
端末は、使い慣れた5年前の同じ機種をヤフオクで程度の良いものを見つけては買い替えている感じです。
バッテリーの予備軍も充電スタンドも使いまわせるし、操作方法や設定の時間も取られないからです。
iPhoneブームにより各キャリアがスマホ戦争へ突入
私のことはさて置き、
2010年頃、SoftBankがキャリアとしてのiPhoneの提供が独占状態だったとき、ドコモが先を越された焦りから、Androidや、BlackBerryに力を注いでいました。
まぁ、時代の流れで必然的にスマホへの移行には対応すべきだとは思っています。
そもそも当時、ドコモのスマホ提供のコンセプトは「ビジネス向け」で、BlackBerryなんかはビジネスマンにとっては、ニーズがマッチしていたこともあり、それなりの需要がありました。
そんな中、AUは当時人気沸騰のレディー・ガガを起用してアンドロイド端末の販売に力を入れていきます。
ドコモからのスマホ端末の主力はXperiaでした。
走向していると、2011年9月にiPhone4Sの発売時期にAUからの提供が決まりました。
既存ドコモユーザのキャリア変えで一転
当時は、まだまだiPhone熱は冷めやらぬままだったので、これをきっかけにiPhone端末に変えたいドコモ組はどんどんAUまたはSoftBankへの「キャリア変え」をしていったわけです。
ここに来て、ドコモという最強キャリアのブランドが「未曾有の負け」と「屈辱」強いられることになりました。
その後も、ドコモは粘り強くAppleへの交渉を続け、2年後の2013年秋にiPhoneの提供を開始するに至りました。
この時期には既に世の中的には、iPhone熱が成熟していたのもあり、多くの人は口をそろえて「今さら感」という多くの声が飛び交い、冷えきった様子は否めませんでした。
実際に過去にドコモからキャリア変えをした人たちはドコモ組に戻るメリットも魅力もなかったことと思われます。
ドコモが2011年にSoftBankとAUに押されたときは、コンテンツ事業を立ち上げたりと、各方面の補填事業を始めていました。
ドコモはずっと一人勝ちだったので、仕方ないと思います。
半ば、官僚のように甘い汁を吸っていたわけでもありますから、変化への対応が鈍かったと見ています。
ドコモらしい思考や視点のベクトルを向けるべき場所
そして本題はここからです。
これは私が勝手に思うことであり、持論です。
ドコモはそもそも、人口カバー率が全国トップであり、今でも携帯電話という意味では、田舎の山奥はドコモ以外の端末はNGという場所が多く存在しています。
そして、年齢層は昔から携帯を保有していた中高年者が主なんです。
更にその年齢層を見ると、スマホは8割型持っていません。(自己調べ)
そしてスマホにそもそも変える気は一切ないと断言している方たちばかりです。そう、その方たちのほとんどはドコモユーザさんです。
この現実をドコモ本体はわかっていないのかなって強く思うわけですよ。
ここにビジネスチャンスがあるじゃないですか!?ってね。
だからこそ、「iPhoneに固執しないで欲しかった」
ということです。
世の中が「スマホだ!変えろ!」と言われても、成熟した携帯端末の本当の実情を理解されていないのかなぁって思ったんです。
2011年、ドコモの一人負けの時代に打つ手はあった!?
そんなことを引っさげて、打つ手は十分に考えられたと思うのです。
そう、ガラケーに特化して、中高年がキャリア変えをしないためにも、ガラケーに特化したブランディングに切り替えるべきだったと当時は、個人的に強く思っていました。
もちろん、若年層向けにスマホ端末の提供も時代にともに対応はすべきです。
そこに視点が向いていれば、「今のAUの発想に2年前に立ててた!」という結果になったのではないでしょうか!?
ガラケー端末に特化した戦略
そして、端末は消耗品だから中高年の方でも機種変はします。それでガラケーの機能はそのままにして、今のようにスマホっぽく進化していけ良かったのです。
だって、AUが実際に「ガラホ」という端末を出した。
=需要が十分に見込めるということじゃないですか。
ドコモがこれを先にやっていれば、とっくにガラケー市場で一人勝ちできていたことは十分に考えられると思うのです。
ガラケー市場のパイはバカにできない
これは、私の勝手なひとりごとなので、「いや!そうじゃない!」という方もいるかもわかりませんが、現実に時代がスマホであっても、ガラケー市場のパイはまだまだ大きいという証明が、今回のAUのAndroidガラケーの提供が物語っていると思いませんか!?
ドコモはガラケー市場でこれから巻き返せるはず
私個人的に、ドコモの端末は20年以上使っています。
解約しない魅力は、電話に特化すれば田舎でもどこでも安心して通じるからです。
そして、先にも触れたように電話端末として使いやすいのがガラケーだから、今でも使っているんです。
本当はガラケーを持ちたいのに我慢してスマホ使っている方もたくさんいると思います。
この簡単な自社のアドバンテージになぜ、ドコモさんは注力できなかったのかが摩訶不思議な思考だと今でも勝手に思ってしまいます。
また他社(AU)に先にを越されてしまわないことを祈りつつ・・・
コメントを残す